性善説と性悪説

性善説性悪説について。
特に、性悪説については勘違いをされている人が多いと思います。
オンライン辞書によると
性善説

  • 人間は善を行うべき道徳的本性を先天的に具有しており、悪の行為はその本性を汚損・隠蔽することから起こるとする説。正統的儒学の人間観。孟子の首唱。

性悪説

  • 人間の本性を利己的欲望とみて、善の行為は後天的習得によってのみ可能とする説。孟子性善説に対立して荀子が首唱。



どちらの説も対比されるものではありますが、相反するものではありません。
辞書の説明にもありますが、荀子が提唱したのは利己的欲望を悪と定義しましたが悪事を働くことと(犯罪)は述べていません。
人は孟子荀子が唱えたように善と悪の本性を併せ持っています。
性善説性悪説も人の本性を、ある一面だけを着目して見たものでしょう。


人の本性は善だ、悪だというのは偏った見方にしか過ぎません。
歴史をみるとこれらの思想は、性善説徳治主義へ、性悪説法治主義へと政治に適用されました。
今の政治はその両方をうまく使い分けて運用されています。