ゆとり教育

中山文科相総合学習の削減も 授業時数見直し示唆

 中山成彬文部科学相は18日、初の「スクールミーティング」のため訪れた宮崎県小林市で「総合的な学習の時間や選択教科をどうするかを含め、国語や算数など基本的な教科にもっと力を注ぐべきだ」と述べ、基礎学力向上のため、「ゆとり」教育の象徴とされる総合的な学習の時間の削減も含めた授業時間数の見直しを示唆した。小中学校への導入からわずか3年での見直しは論議を呼びそうだ。
 中山文科相は、母校の市立小林中の生徒、教職員らとの懇談後、「子どもも先生も忙しくて余裕がないと感じた」と述べ、学校5日制でも「土曜の活用の仕方を工夫する必要がある」と語った。
 総合的な学習の時間は新学習指導要領(小中学校は02年度、高校は03年度から)の目玉で、従来の教科にとらわれず「生きる力」を育てるため創設された。主要教科の時間が減り、学力低下を招いているとの指摘もある。中山文科相は昨年12月の中央教育審議会総会で、国際学力調査に表れた学力低下傾向や学ぶ意欲の低下などを理由に「指導要領全体の見直し」の検討を求めている。
 スクールミーティングは現場の声を義務教育改革に生かすための取り組みで、文科省は夏ごろまでに全国300カ所で開きたいとしている。【桐山友一】
毎日新聞) - 1月19日1時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050118-00000100-mai-pol
ゆとり教育撤回発言です。


中山成彬氏というのはHPを見る限りでは、大蔵省(現財務省)出身らしいです。
その後の経歴を見る限りでも、教育とは無関係みたいです。
そんな人の発言としてとらえると、信用ならないですね。
どうせ足掛けポストで何か奇をてらうことをして、手柄を立てたいのではと勘ぐりたくなります。


そもそも学校とは何でしょう。
学校は英語でSchool、語源はラテン語でSchola、意味は暇マらしいです。
暇、そう、暇なのです。
学校は暇つぶしの場所なのです。
働くようになると、学校にいるときのような暇な時間はないでしょう。
だから、その間にいろいろと考え、学ぶことが多いことでしょう。


私は教師がなぜこの教科を勉強しなければならないのかということを聞いたことがないです。
勉強は実用的なものだけでいいのではと思われる人が多いでしょう。
よく聞く事で、数学なんか勉強しても仕事の役に立たない、と。
確かに理工系でない限り、仕事には使わないでしょう。
微積の計算が出来ても、それが使える仕事はそんなにないでしょう。
それは他の教科でも言えることです。
だいたいの教師はいい大学に行くためにとか(その後の就職もふくめ)、いいからこれをやりなさいとしか言わない。
その、なぜ、と言うことに答えてほしかった。


私が考える各教科の必要性

  • 国語:自己表現、表現とは、物語とは等
  • 数学:論理的思考、発想の自由
  • 英語:他言語と日本語の比較、文化の違いを認識
  • 物理:世界の根本原理を知る
  • 化学:世界を構成する最小単位
  • 生物:生きるとは?
  • 歴史:人は何処から来て何処へ行くのか?
  • 地理:場所と人との関連
  • 社会:集団としての人とは?
  • 哲学:人類の叡智

無理やりこじつけているのもありますが、こんな感じです。


総じて、ゆとりや暇がなければ腰を据えて考えることは出来ません。
憶えるだけではなく、考えることが今求められているのではと思ってます。