青色LED係争
中村修二氏が日亜化学工業に対して高輝度青色LED(発光ダイオード)の発明対価を巡る訴訟について。
どうも話がうさんくさく感じるので詳しいことをみてみると、
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200406_1.html
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200406_2.html
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200406_3.html
ここで書かれていることが、多分あっていると思います。
高輝度青色LEDを作る上で重要な要素は
の3つらしいです。
上のことを踏まえて、今回のことで特に注目する点を要約すると、
- 中村氏は良質なGaN単結晶の薄膜形成の方法(ツーフローMOCVD)を発明した。
- その発明はほとんど量産には使われておらず、また、他のメーカーも使っていない。
- GaN単結晶のp型化(当時これが問題だったそうです)は他の研究員(妹尾雅之氏と岩佐成人氏)が発見して、中村氏は関与してない。
- にもかかわらず中村氏は両氏に相談せず、自身が筆頭者(ファーストオーサー)として論文を出した。
といったところです。
基礎研究にも利益につながることにもたいして噛んでない模様ですね。
発明から商品ができる過程で様々な人が関わっていますが、もっと研究者が報われるべきなのは勿論だと思ってます。
しかし、今回の中村氏は本当に600億もの大金をもらう価値のあることをしたのかどうかが問題でしょう。
私はその価値がないと判断してます。
どうであれ、日本社会に一石を投じた人でしょう。
それには大変高い評価をしたいです。
だって今までたいした行動を起こしてなかったから。