ゲーム諸悪説

子どもとテレビゲーム:
番外編 子どもの生活様式、見直すべきだ

◇「ゲーム脳」の原因、ゲームだけではない

 「子どもとテレビゲーム」について2回(3月3、4日)にわたり連載したところ、多くの反響が寄せられた。親の意見や、識者の話を改めて紹介する。【大道寺峰子、江田将宏】

 ◇「子どもが仲間外れにされないように」

 ◇「親が自分以外を悪者にしているのでは…」

 まず「『ゲーム脳』は現段階では科学的根拠が乏しいと知り驚いた」など、ゲームと子どもの脳の関係についてもっと情報がほしいという意見が目立った。

 テレビやテレビゲームが子どもに与える影響を研究する無藤隆・白梅学園短大学長(発達心理学)は01年から4年間、首都圏の700組の親子を追跡調査した。「家族の不和、いじめ、孤立などの問題が重なり、一方でゲームに熱中し過ぎると、不安な精神状態に陥るようだ」と分析する。「海外と比べ、ゲームやテレビなどとの接触時間が突出して長い日本の子どもの生活様式こそ問題で、社会全体で見直すべき課題だ」と指摘する。

 お茶の水女子大の坂元章教授(社会心理学)も「ゲームが暴力性を高める一つの要素になりうるとの研究は増えているが、ゲームだけが原因ということはありえない」と話す。

 「親がしつけに自信がないから、『ゲーム脳のせいだ』『学校がわるい』など自分以外を悪者にしているのではないか」「食事中、子どもがゲームをしていても注意しない親がいるのには驚く。家庭のあり方を見直すべきだ」という意見もあった。

 一方、「今はゲームを買っていないが、いつまで続けられるか自信がない」「ゲームを仲間づくりに生かすにはどうすればいいのか」などと悩む意見も多かった。

 ゲームは買わないという兵庫県明石市の主婦(41)は、周囲の母親らから「ゲームをさせていると、親も楽だし、持っていないと子どもは仲間外れにされる」「持っている子の家に入り浸り、その親からクレームが来ては困るから買った」「ゲームをしたからといって、みんなが殺人するわけでもないのだから、考えすぎじゃない?」などと言われ、考え込んだという。

 また、ある母親(40)は自宅にゲームはないが、昨年インターネットを導入したところ、中学1年と小学5年の子どもがオンラインゲームやチャットにのめり込んだため、親子で話し合いルールを決めたという。

 警察庁でも03年、インターネットの注意点を紹介する子ども向けページ「キッズパトロール」を開設。オンラインゲームが抱える問題点などが学べるよう工夫されている。「犯罪に巻き込まれないよう注意しながら楽しんでほしい」と呼びかけている。

キッズパトロール
http://www.cyberpolice.go.jp/kids/
 2005年3月17日

ゲーム脳はどうやらあやしいと聞いてます。
そのへんはググれば詳しく載っているので。
それで、この記事を見ると親の教育という点がクローズアップされてます。
家庭教育がどうあるべきか、というのが問題でしょう。
親に自信がない、かもしれません。
ただし、ゲームは道具のようなものなので、うまく使うと子供の発育の助けになると思います。


何も考えずにゲームしている人はいないし、意外と頭を使っているものですよ。