テレビの言葉

最近テレビの言葉が鼻につく感があります。
「ぜんぜん」の後に肯定語がきたり、「〜させていただきます。」など。
上のようなこういう(肯定語を使う)語法で「ぜんぜん。」といった場合どういう意味で取られんでしょうか?
肯定?否定?
文脈でもわかりかねません。
やっぱり「ぜんぜん」の後には否定語を使うほうが便利ではないでしょうか?
なぜなら、その後の文を省略できるからです。


これに似たのが、「必ず」と「絶対」です。
「必ず」の後には肯定語、「絶対」の後には否定語がきます。
これらも同様に語法が決まっているほうが便利でわかりやすいと思うんです。


「〜させていただいてます。」についてなんですが、NHKの番組を見てるとこの言葉について言及してました。
敬語はすりきれるそうです。
例えば、「御御御付け」というのがありますが、もともとは「付け」だけだったそうです。
そこに丁寧な「御」をつけることで「御付け」、それが丁寧でないと思えてきて「御御付け」、「御御御付け」と時代とともにこうなったそうです。
それは感じられるのは、昨今の何でも「お」をつける主婦たちなんでしょう。
「おビール」、「おトイレ」、「おフランス」、・・・


「〜させていただきます。」についても、「〜致します。」が謙遜語としての本来の語法でしょう。
番組では従来の上下関係ではなく、双方が対等な(横)関係になっているからと説明がありました。
それにしても、へりくだりすぎるとか、この言葉が使える場面というのがそんなに頻繁にあるとは思っていません。
やはり「〜致します。」がすっきりしていると考えていますが、どうでしょう?


あと、「会社名+さん」というのもおかしいと思います。
人に対してつけるもので、元来組織などにつけるものではないはずです。
国に対してつけているのを聞いたことがありますか?
アメリカさん?中国さん?イギリスさん?
聞いたことないですね。


実際こういった言葉を使われると正直嫌な感じがします。
ぜんぜん丁寧に聞こえませんし、誠意も感じられまぜん。
慇懃無礼とは少し違いますが、腹が立つこともあります。
こう思うのは私だけでしょうか?